いわゆる平成の最後の日

本日は、平成最後の日、
正直、個人的には、いつもと何にも変わらない日、である。
朝から、病院に行き、週三回の人工透析をうけてきた。
『平成最後の日』を言い訳にし、オートバイで美幌峠に行く事にした。幸い今日は、季節ハズレの暖かさ、だけど、その代わり風が強くて走りにくい。

美幌峠についたら、何台かのオートバイが止まっていた。
その中にヤツがいた。
Kawasaki ZR-7!! しかも、カウルのついた“S”!!
新車の様にピカピカ!!
オートバイの数が少ないココ北海道では、実物を見るのは初めて。個人的には、NR750とかRC213Vレベルのレア度である。
これは、オーナー様にお話を伺わねばと、オーナー様をお待ちしていると。
小学生低学年グライの女の子がZRに駆け寄る?
続いて、母親らしいご婦人が ZRの左側につく?
???
私は、オーナー様は、私と同じ世代か、少し年上の渋い男性と勝手に想定して、その登場を待っていたのだが、
ZRの左についたご婦人は、メットホルダーからシールド着きのジェットヘルを取り、さらにもうひとつ小さめのシールド着きのジェットヘルを取り女の子に手渡した??
二人は、慣れた手続きでヘルメットのアゴヒモをつける。
ZR-7Sのオーナー様イコールご婦人様となりますネ。
レア度が二乗になり、今後、生きている間には、二度と出会え無い状況であろうと認識する。

普段であれば、見ず知らずのご婦人に、いきなり話掛けたりしないであろう。しかし、場合が場合である。
私は、話を聞こうと声を掛けた。「渋いバイクですね。」
なんの事は無い、レンタルバイクとの事。
どおりでキレイである。
いわゆる不人気車をレンタルバイクにしたのだろう。納得である。
で、埼玉県からゴールデンウィークを利用して、自動車(フェリー)で観光に来たとの事。
普段は、Kawasaki Z900RSにお乗りで、
レンタルしたバイクで、娘さんとタンデムツーリングで美幌峠に来たところ、オッサンに声を掛けられたというわ訳である。
関東であれば、ご婦人がオートバイに乗る事は、特に珍しくなかろう。まして、お子さんとタンデムツーリングも当然であろう。
この時点でレア度は、ゼロになってしまった。

だけれども、オートバイにリターンしなければ、けっして出会わなかった出会いであることに間違いないであろう。

有り難う、オートバイよ。

残念ながら、写真は有りません。